once again

日記ブログです。ヤフーブログから引越ししてきました。

みずほフィルハーモニー/第10回定期演奏会@すみだトリフォニーホール

2006年7月29日(土) 14:00~ (大ホール)招待チケット
指揮:長田雅人

 

シベリウス:悲しきワルツ op.44-1
ビゼー:「アルルの女」第2組曲
マーラー:交響曲第1番 ニ長調

 

クラシックのコンサートに行ったのなんて数年ぶりだけど
今はどんな人(指揮者)がはやってて、どんな曲が人気あるんだろう~。

 

私は専門学校の二年目の時に、第九の合唱に参加したのですが
その時の公演で、指揮棒の振り方で多数の人たちが同じ曲想で演奏して(&歌って)
ひとつひとつの音が瞬時に作られていくことを初めて体験しました。
楽団と合唱をあわせると、人数がかなりいて、一人一人音楽性は違うはずなのに、
なんでこんな風に仕上がるものなのか?としきりに思ったけど、あれは楽しかったな~。

 

この指揮者の長田さんの振り方は、秋山和慶先生によく似ているところがあるかと思えば
自分を見せている部分(パフォーマーな部分)がちょっとあったりしてたので
演奏の途中でプロフィールを見てみると、『小澤征爾、秋山和慶に指揮法を師事』と書いてあったので
やっぱりそうなんだ~と思ってしまった。。(笑) ※師事された先生は他にも数名、名前が書いてありました

 

秋山先生の指揮は第九の時に実際に体験したことがあるのですが
分かりやすくて安心感がある振り方で仲間うちではちょっと人気になりました。
長田さんの腕の振りかたを見ていたら、当時のいくつかの出来事を鮮明に思い出しました。
忘れてたと思ってたことばかり次々と浮かんできて。。以外と鮮明に覚えているものなんですね。。
記憶って不思議です。

 

ちなみに、当時、私の学校が参加した第九は全部で5公演あって
東京交響楽団やNHK交響楽団の演奏で、その時の指揮者は
秋山和慶
朝比奈隆(故人)
大友直人
若杉弘(2回)
今にして思えば、とても贅沢な公演で本当に貴重な体験です。。
この先、二度と、こういういったすばらしい演奏会には参加できないような気がしています。

 

で、私がこの中で一番好きになったのは『若杉弘』!
見るからに音楽家特有の頭脳明晰&神経質な感じがあって、キザったらしいしぐさなんかは本当にたまらない!
当時の公演では、この中では緊張感と瞬発力が一番高く持ちえているように思える人で、
「破滅的な美」「破壊的な美しさ」という感じを根底に表現されているように思いました。
若杉先生のことを仲間内では、音楽性が理解できないとか振りかたがヘンなので出だしがよく分からない、
しぐさがザーキ(キザ)すぎる、ホモじゃないの?などと最も不評な人物でしたが、
私はこの人の曲の理解の仕方も、神経質そうなところも、しぐさも何もかもがものすごく好きでした。
(今でも好きです!)

 

この若杉弘さんは、私が好きな日野元彦、角松敏生、五十嵐一生、板橋文夫に共通する
「音楽人として」の「変態性」「キチガイ的性質」を持ち合わせている孤高な方で
(本人らは自分のことをどう思ってるか知りませんが、私は彼らをそう解釈してる!)大好きな人です。。

 

余談ですが、同じ曲を指揮するにしても、翌年とか別の年に聴くと
違った演奏表現になっていたりするものなんですねえ~~。

 

で、補足として。。
朝比奈先生は2001年に亡くなっています。たしか亡くなった時には90代になっていたかと。



な~んか、演奏の感想を全く書いてなくって、すみません…(^^;