タイトルは、いわずと知れた
「ラストエンペラー」という映画。
少し前に
イクスピアリにて
2週間限定上映があり
観てきました。
◆◇◆ 以下は長文です ◆◇◆
この映画は、
前(過去)にもみたことあるけど
そのときに自分が何を思ったのか?
⇒ 記憶なし。。(^▽^;)
それから数十年が経過したのちに
流れる年月にともない、
わたくし自身はBBAとなり、
その間、
いろんな映画やドラマをみてきたのち
での、
今みてみると、
いろんなことを考えたり、思ったりした。
映画そのものは
前にもみたことがあるので、
当然、観たことある場面 ≒ 記憶にあるシーン
が、ところどころあるわけですが、
今になってみてみると、
衣装・小物・ヘアメイク、
室内セット・建物・BGM・・・などなど
すごくいいなと感じる場面が多かった。
これまで自分がみてきた
①中国歴史ドラマとか
②韓国時代劇とか
③満州国に関連した日本のドラマ
などの点と点に、共通性を感じたり
自分の中で結びつく部分があったりもした。
ひとことで言えば、
すごいと思いました。
( ↑↑↑ まあ、純粋に、ばかっぽい言い方で
お恥ずかしい限りですが。笑)
特に思ったことは、昔(2000年代の頃)
テレビで放送されたドラマのこと。
どんなドラマだったかというかと。。
竹ノ内豊と、常盤貴子がダブル主演で
以下を演じる豪華絢爛・壮大な大がかりなドラマ。
●愛新覚羅 溥傑
(読み:あいしんかくら ふけつ/中国人/男性)
●さが ひろ(皇室に近しい家柄の娘)
溥傑(ふけつ)さんと、ひろさんは実在した人物で
二人はお見合いで国際結婚をするわけです。
で、溥傑さんは、
この映画にでてくる皇帝(愛新覚羅)の
弟(次男)だった。
ということに
今さらジローですが気が付き、
理解した上で映画を観ていた・・・。
竹ノ内豊 & 常盤貴子のドラマにも、
お兄さん(溥儀/読み:ふぎ)のことが
でてきていたのは覚えている。
映画 ⇒ ドラマの順でみていたのに
なぜ気がつかなかったのかな、自分は。
このたび、この映画を観たことで
あのドラマとは
十分すぎるぐらい関連性のある内容だったのかと
理解できてすごく感激しました!
(今さらジローもいいとこですが!)
そのドラマの中で
●甘粕正彦(あまかす まさひこ)/陸軍軍人/日本人
という人物を竹中直人が演じていましたが、
この映画の中では
坂本龍一がその役をやっている。
ちなみに、別の歴史モノの国内ドラマでは
けっこう記憶が曖昧ですが
たしか中村トオルが
甘粕を演じていたドラマもあったと思う。
どうでもいいことですが・・
90年代後半ぐらいから
2000~2015年ぐらいまでは
世の中が知性や教養に満ちていて
ほんとに楽しくて
ほんとに良かったなーーと思う。
で、この映画は
皇帝(エンペラー)の生涯を
伝えている映画なのですが
皇帝の青年期を演じていた俳優さん(ジョン・ローン)が
知的な感じのハンサム顔で
すごくカッコイイと思った。
映画の中の話から察するに
皇帝の奥さんは10歳ぐらい年上だったのかな。
途中で夫以外の男の子供を身ごもり
⇒ 出産するも、子供は医者が薬殺。
奥さんは出産直後にどこかに連れていかれて
どれぐらいたってからなのか
奥さんが家に戻ってきて夫と再会したとき、
奥さんを見たときの
夫(ジョン・ローン)の顔が良かったよね。
目に涙をためていた顔。
妻と気持ちが通じ合うことは
もう二度と
叶わないことを瞬間的に理解して
だがしかし
昔、仲良かった頃のことを一瞬で思い出して
今でも妻のことを愛している!
と強く思うと同時に
妻を哀れに、かつ、不憫に思うが、
妻がこんなふうになったのは
自分のせい以外にはない。
今すぐ謝りたい、という感情。。
謝ったとしても
妻が自分を許すわけないことぐらい
わかっているが
どうか謝りたい。
今となっては
凍り付いた関係。
でも、謝りたい。
謝りたい。
謝りたい。
一緒にときをすごし
かつては深く愛した女性。
今でもまだ愛している。
だけども
なんといって切り出したらいいのか。
身勝手な言い分だが
この女と一緒にすごした時間は
幸せだった。
謝りたい、謝りたい、謝りたい。
いつの時点から
こんなふうになってしまったのか・・・。
という感じの顔。
目にためた涙で
これだけ伝わってくるものがあるって
ほんとにすごい。
皇帝が自分の意思で
奥さんを城から追い出したわけでは
なかったみたいだし、
そもそも
出産のときはそわそわしていたのに、
無事生まれたのに死産と聞かされ
ある意味
戦略の蚊帳の外という感じだったし。。
でも奥さんにしてみたら
何もかも
夫が仕組んだことだと思っていたでしょう。
夫はできごとの成り行きや意図は
一切知るわけなし。
妻にしてみたら不信感だけ。
信頼はナッシング。
閉ざされた心の扉はもう開かない。
妻が部屋のドアを閉めるとき、
怒りをぶちまけるかのように
わざと大きな音を立てて閉めるかと思いきや、
静かにドアを閉めていて
だがしかし、そうした方が、
逆に強い怒りや、とてつもなく深い絶望、
どうしようもない虚無感などが
すごく伝わってきて
なんか、すごくいい場面だった。
で、映画の最後の方では、
皇帝が幼少期から生活していた建物/紫禁城が
ツアー客の見学地となっている様子を映していた。
幼い頃から自分が生活していた「家」であり、
かつて自身が生活していたときは、
城の外に出たくても
一歩も出ることが許されなかった城。
自分の「家」であり、ある意味「自宅の敷地」が、
死後は世界の観光客に見学されている。
このことを
仏(ほとけ)となった皇帝が知ったとしたら
どういう気持ちになるだろう。
ちなみに
竹ノ内豊 & 常盤貴子のドラマのラストは
この建物/紫禁城の敷地内を、
建物に向かって
二人で歩いていく映像でした。。
でも、まあ、考えてみたら、
二人(次男夫婦)は
この屋敷で生活したことはなかったのでは??
<sayoさんの記憶プチメモ>
皇帝の弟/溥傑(ふけつ)と、その妻のヒロさんは、
千葉県千葉市の稲毛という所で
生活していたらしいです。
ドラマの当時(だったかな?)その家の画像が
ネット上にでていました。
今もその家があるのかは不明。
で、結婚生活をしていたあるとき
兄である皇帝の亡命を手助けするために
それぞれ(夫と妻が違うルートで)
満州に向かうのですが
そのまま生き別れとなり、
15年後に再びめぐり逢うという有様に。。
以後は北京で暮らしたとのこと。
ヒロさんが亡くなったときのことは
ニュースで紹介されて
夫の溥傑さんが亡骸のそばで号泣している画像が
添えられていました。
なんともいいようがないニュースだった。
その何年かあとで
溥傑さんが亡くなりましたが
そのことも、
ニュースで発表されていました。
★☆★ 編集後記 ★☆★ (どうでもいいプチメモ)
皇帝(溥儀/ふぎ)が子供だったころに、
紫禁城内に
弟の溥傑(ふけつ)が遊びにきたとき
弟が兄に向って
「お前は皇帝ではない。だまされている!」
みたいな感じのセリフを告げた場面があったけど
なぜ騙されていると言えたのか?
昔、この映画を観たときも
その場面のことは、
たいして真剣にみていなくて、
なぜ兄が皇帝じゃないのか?を
弟が解説して、
その解説の内容に場が凍りつき、
子供だった兄も内容を理解し、蒼白&硬直、
という感じの流れでした。
再度観る機会があれば、
なぜ騙されてるのかの理由を述べている場面を
そのときに真剣にみればいいやと
思っておりましたが
今回観たときも、
理由を表現している描写を
集中してみていなくて
結局、皇帝じゃない理由がよく分からなかった。
三度めの正直という言葉がありますが、
また再度、もしもこの映画を観たときに
真剣に集中してみてみたらいいか、と思うけど
「二度あることは三度ある」とうことわざのとおり
どうなるかしらね。。。(^_^;)
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