once again

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第三夫人と髪飾り@映画

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実話を元にしたベトナムの映画。

全体をとおしてスモーキーで淡い色調の映像が続く。

ところどころに出てくるビビッドな色あいが

登場人物たちの階級の高さを表しているけど

鮮やかな色味でさえも

霧がかかったようなスモーキーな感じがあった。

 

<色彩プチメモ>

昔はきれいな色の服は階級が高い人たちしか

身に着けることができませんでした。

日本の時代劇を見ると分かると思うのですが、

位が高い人は、色みがキレイな衣装を着ていて

農民とか商人はねずみ色とか茶色とかの

地味な色の着物をきてるよね。それと同じ。

 

あと、建物や身に着けるものなどに無駄な装飾がなくて美しかった。

セリフが少なくて、山や川の自然の景色が目にやさしく

それが逆に息苦しく閉塞感がある。

そこで淡々と生きているように見える人々の

個々のドラマを時間内で掘り下げて見せていた。

 

R15+の映画です。いろいろ感じたことはありますが、

不特定多数が見てるブログでは書けないこともあるので

書ける範囲内で、かつ、ネタバレにならないよう心がけて書きます。。

 

ベトナムでは上映4日めで打ち切りになった映画。

主人公の女の子がストーカーにあったり

その家族が強く批判されたりしたからだそうです。

時代感覚が他国とは(日本とも)違うのかな。。

 

*ネタバレ知りたくない・予備知識イラネ・興味ねーよ、という方は

ここまでで画面を閉じちゃってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画の中では牛の出産とか、ニワトリの首を切る場面とか

ヒトの出産とか、ニワトリの内臓を出して洗ってる場面とかが、

「ものすごく実物」で出てきました。

 

ニワトリの首をナイフで切るにしても、

練習してから本番を撮ったんだろうなと思ったり、

牛やヒトの出産においては、よく準備(用意)できたなというか、、、

 

ベトナムが日本や中国と文化が近い様子は分かるけど

出てくる人々が静な口調で話していて

これがベトナムの独特感につながっていて、

色彩効果も含めて映画の総体的な視覚効果の演出となっていた。

 

で、極力書ける範囲内の感想

⇓   ⇓   ⇓   ⇓

結論を率直にいうと、第一夫人が気持ち悪い。

不気味。信用できない。まっとうな心をもった人間とは思えない。

とにかく気持ち悪い。

しかも、ピクニックみたいな場面で何か食べてたけど

外見がキレイなのに食べ方が汚いと思った。

まあ、あれを見て萌えとか思ちゃう男性もいるかもしれないけど。

 

①第一夫人は旦那様のことを本気で好きなんだと思う。

②第二夫人は自分の立場を「仕事」だと思ってあきらめてる感がある。

③第三夫人は子供。メスではない。(話の設定では14歳)

 

一見3人とも仲良しで嫉妬も何もないように見えるけど

第三夫人が妊娠したときに①がすごく伝わってきた。

内心嫉妬にたけ狂ってるんだと話の流れで悟った

 

この、こちらが映画をみて「悟る」という部分も

なんとも恐ろしかった。

他のドラマや映画では体感したことがない感覚だったから。

 

第一夫人は、第三夫人が出産する少し前に流産していて

心も体も廃人みたくなっていたのに

いざ第三夫人のお産が始まると生気を取り戻して?

シャキっとしたのが驚き。

 

最初は第三夫人の出産に対して

嫉妬で憎しみをたたえているのかと思ったけど

そうではなく

 

愛する旦那様の子供をこの世に誕生させたいと思っていた様子。

なぜなら出産の途中で第三夫人が気を失った場面でそれが分かる。

旦那様の子供を死なせるもんか、みたいな狂気と執着。

第三夫人の母体の心配せず赤ちゃんが大事なの?

なんとも不気味で恐ろしい女。

普通の感覚の女だったらそんなふうになるかな、と思う場面でした。

 

第三夫人の子供が、男児なのか女児なのか

ものすごく気になると思うでしょうが

ネタバレになるので伏せておきます。

けどもそれに関しても、生まれた直後の第一夫人の反応が

ものすごく、とても、ほんとに、気持ち悪かった!!!

人間とは思えない不気味な感じがあった。

妖艶とも違うよね。ただ、ただ不気味。

 

第一夫人のその様子をみて、

第三夫人は自分がどっちを生んだのかを本能で感じ取るというね。

その場面もなんともいえない。

 

第一夫人は自分の息子の秘密も分かってそう。

本当は他のことも何もかも牛耳ってるけど知らないふりしてる。

その点も、ほんとに気持ち悪い。

 

あと書けることは、、(てか、だいぶネタバレしちゃってますが)

食事のときに、一族全員が同じテーブル(ちゃぶ台みたいなやつ)で

食事するのも理解しがたかった。

 

第一夫人とその子供(中高校生ぐらいの男の子1人)

第二夫人とその子供(女児3人)

第三夫人(まだ子供なし)

旦那様とその父親

が、一家団欒のサザエさんちかよ、みたいな感じで

全員そろって食事するのって。。。

女同士の嫉妬とか小競り合いとか

腹違いの子供同士での憎しみ合いみたいなのとか

ないのかよ?って感じで。。不思議な光景でした。

 

夫人たちは大奥の側室みたいな感じなのかな?と思っていたけど

そういう感じではなくて

「ランクが一番上の使用人」という感じの立場みたいに見えた。

繫殖犬さながらの、子孫製造機要員を担当する使用人。

 

しかも、女同士の争いがないのは

もと居た自分の家(嫁ぐ前の生家)よりも

豊かな生活が保たれて満足しているから?

憎悪の感情が生まれないのが不自然なぐらい気持ち悪い。

 

金はあっても、あの閉鎖的な中で

一生涯、暮らしていくのかと思うと

見てるこっちが気が狂いそうになる。

 

しかも、しかも!!

何度も妊娠しても女の子しかできなかったら?

自分の子供(娘)が成長して、よその土地にお嫁にいったら

その後の夫人としての立場はどうなるの?

途中夫人が病死でもしたら、亡きがらは実家に返すの?

旦那様の母親の気配がないのが不気味だよ。

時々でてきた高齢女性(使用人の一人)が旦那様の母親なの?

 

映像は静かで美しかったけど

なんとも後味の悪さをぬぐいきれない内容でした。

男尊女卑とか貧乏とか貧富の差とか

アジア圏では共通する独特なものがあるよね。

 

ラストは未来に向けての改革を予兆させるような

希望があるような、ないような、

やり場のない気持ちを吐き出してるだけのような

てな感じの場面で終わったけど

(監督の個人的な『気持ち』として取り入れたのかな?)

あの状況じゃ、改革も未来も無理でしょ、みたいな感じで

なんか痛々しくみじめな感じがした。。

男尊女卑ってエゲツない。

 

以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました~