南極観測船「宗谷」、37年ぶり移動 岸壁工事で対岸に(0:42)
船の科学館に係留されている宗谷の図。
結論からいうと、第二次隊は天候の影響で帰国することになったとのこと。
二次隊をの乗せた宗谷は、第一次隊が帰国するための船でもありますが、
①ブリザードの影響を受け、動けない
②氷がかたくて宗谷のスクリューの羽が一枚折れる
③バードンアイランド号(米)へ救援要請(②から7日後に合流できた)
という出来事が起きて事態が難航。
現地に置いてきた犬をどうするかで北村さん(犬係り)はキリキリ。。
日本ではそのことが大きく話題になっていたようで
15頭の犬をやむなく置き去りにして帰国したらバッシングの嵐。
国としての南極の国際観測計画(1957年~1958年)への参加は
承認されたものの、このような事情で途中で帰国。
要点を箇条書きにするとこういう流れだったのですが、
犬を意図的に置き去りにしたわけではないことが本に書いてあります。
それぞれが与えられる情報が薄い中で動いていた様子で
すごくデリケートな印象を受けつつも、
「情報が薄い」というのは、携帯電話やネットなどがない状況なので、
一次隊と二次隊との連携とか日本との連絡など
スムーズにやり取りのしようがなくて
十分な意思確認とか提案の確認などできないのがよく分かる。
二次隊3名が現地に降り立ったにも関わらず船に収容されて
その際にメス犬と子犬は連れてくることができたけど
ソリ犬15頭は置いたまま。。
その時点ではまだ二次の越冬の希望が絶たれたわけではないし
ソリ犬は二次隊が使うからなんだけど。
この流れの部分は、北村さん(犬係り)からみた犬のことが
わりと細かく書かれていましたが、涙はでない部分でした。